交通事故を起こした加害者にはどのような責任が発生するのか?

交通事故を起こした時に加害者に発生する責任は3つ

交通事故を起こした加害者には3つの責任があります。1つ目は、民事上の責任であり、これは損害賠償責任になります。2つ目は、行政上の責任であり、これは免許の停止などの行政処分のことをいいます。そして、3つ目が刑事上の責任です。これは、加害者には法律により刑罰を受けることをいいます。
加害者が起訴されると裁判所で審理を行いますが、被害者との間に示談が成立していなかった場合、どのような影響を及ぼすのでしょうか。現在、刑事裁判と損害賠償に関連した制度として、「刑事裁判手続きにおける和解制度」があります。
この制度は、裁判外で加害者との間に示談が成立した場合、事件を審理している裁判所にそのことを申し立てすれば、その合意内容が公判調書に記載されます。そして、記載されることによって、民事裁判での裁判上の和解と同一の効力を有することになります。したがって、被害者は民事訴訟を起こす必要がありません。

示談が成立すれば刑が軽くなる可能性も

このように、刑事事件の審理に並行して示談を進めることができます。また、示談が成立すれば刑が軽くなるといわれています。なぜなら、示談の成立は被害者に対する誠意であると評価されるので、刑が軽くなる場合もあります。しかし、示談が成立すれば必ず刑が軽くなるというわけではありません。
加害者や保険会社が裁判前に示談の成立を早く求めることがあるかもしれませんが、それに応じる義務はありません。刑事事件の審理中であっても示談を成立させることが可能なので、焦らず行動すればよいかと思います。